【委託醸造者紹介】佐藤果樹園@長野県~国内コンクール受賞歴のある高品質葡萄を生産

こんにちは。マザーバインズ&グローサリーズ株式会社の丹羽(にわ)です。

弊社所有の長野醸造所で、過去に委託醸造をされた葡萄栽培農家様やワイナリー様をご紹介しております。今回取り上げるのは『佐藤果樹園』です。

関連リンク:佐藤果樹園

佐藤果樹園について~長野県高山村と須坂市で葡萄を栽培

葡萄の栽培管理をされる佐藤様親子

今回ご紹介する佐藤果樹園様は、佐藤和之様とご子息の広崇様の親子お2人で、ワイン用葡萄と生食用葡萄を、長野県高山村と須坂市の2か所で栽培されています。代表の和之様は長野県須坂市出身で、高校を卒業後、地元企業でシステムエンジニアとして働きながら、後に家業を引き継ぐため兼業農家に転身されました。最初は慣れない農作業に大変苦労されたそうですが、今ではキャリアは約20年にもなる、ベテランの栽培家です。

代表の佐藤和之様

ご子息の広崇様は、自動車の専門学校を経て、埼玉県にて自動車整備士されていました。28歳で地元長野に戻り、自動車関連の仕事をしながら、和之様と共に畑の栽培管理に従事されています。また、弊社のマザーバインズ長野醸造所にて委託醸造経験もあり、栽培だけでなく醸造技術についても学ばれています。

葡萄の収穫を行う佐藤広崇様

今注目の葡萄生産地は『長野県北信エリア』

りんごや生食用の葡萄だけでなく、ワイン用葡萄産地としても注目度の高まっている『長野県北信エリア』。特に高山村の果樹地帯は、年間降水量が少なく標高が高いため、冷涼で昼夜の寒暖の差が大きい気候で、西傾斜による長い日照時間、砂礫質で水はけのよい土壌など、ワイン向けのぶどう栽培に最も適した地域です。 この恵まれた自然条件は、銘醸地といわれるワインの産地フランスのシャンパーニュやブルゴーニュ南部地方に近いと言われています。

特にシャルドネの評判が高く、同県の老舗ワイナリーや、中規模ワイナリーへの卸実績もあり、2018年のIWC(インターナショナルワインチャレンジ)において、佐藤果樹園のシャルドネを使用した安曇野ワイナリー『高山村シャルドネ樽熟成2017』が金賞を受賞。樽香に負けない、原料葡萄の力強さや香りを感じられる芯のあるワインに仕上がっておりました。さらに2023年には、富山県南砺市にあるドメーヌボーの『アロマシャルドネ フロム タカヤマビレッジ2022』が金賞を受賞いたしました。

関連リンク:シャルドネ 樽熟成 2022(安曇野ワイナリー) / ドメーヌボー(トレボー株式会社)

たわわに実ったシャルドネ種

ワイン用葡萄栽培のきっかけは『高山村ワインぶどう研究会』

元々は生食用葡萄を作られていた佐藤果樹園が、ワイン用葡萄を植栽することになったきっかけが、2006年に発足した『高山村ワインぶどう研究会』です。ワイン用葡萄の植栽希望者として最初に手を挙げられたのが和之様でした。

2006年には、長野を象徴する品種となりつつある、シャルドネやメルローを植栽し、続いて2008年より、国内ではまだ希少なイタリアを代表する黒葡萄品種、サンジョベーゼやアリアニコ、ネッビオーロなどのイタリア品種、計5種類を植栽されました。

管理された美しい葡萄畑

農薬をできるだけ使わず有機肥料のみでの栽培

高山村に70a(アール)、須坂市に1.5ha(ヘクタール)、植栽葡萄は前述のものに加え、カベルネ・ソーヴィニョンやカベルネ・フランなどを栽培。農薬をできるだけ使わず、有機肥料のみでの栽培を行っています。また生食用葡萄の経験を活かし、棚仕立てと垣根仕立ての2種類で試験栽培を行い、加えて葡萄の台木にもこだわり、自ら接ぎ木するなど、苗木の育成も手掛けていらっしゃいます。今回、和之様に葡萄畑を案内いただきました。

収穫を目前にしたカベルネ・フランと佐藤和之様

ご案内いただいた須坂のワインぶどう圃場内には、積み上げられた石ころが沢山ありました。なんとすべて畑から出土したもの。葡萄木が地中深くに根を張ることを阻害してしてしまう恐れがあるため、石ころはひとつひとつ取り除かれたそうです。また、収穫を目前にした美味しい葡萄を狙って鳥がやってくるために、ネットを張るなどの獣害対策もされています。

ワイナリーの前には畑から出土した石の山ができていました

弊社で取り扱い中の商品『和らぎシャルドネ2020』

現在、弊社でお取り扱いさせていただいているワイン『和らぎシャルドネ2020』は、佐藤果樹園産のシャルドネを使用したワインです。外観は輝きのある透き通ったレモンイエロー。瑞々しい洋梨や、パイナップルに似たトロピカルな果実香、青草のハーブ香など、香りが豊か。かすかに火打石のニュアンスもあり、軽やかな口当たりながらミドルにまろやかさと適度なボディーも感じられ、円みのある酸味がアフターまでしっかりと続きます。アルコール度数は11.5%ながら、飲みごたえのあるフルーティーでドライな白ワインです。

関連商品:和らぎシャルドネ2020

佐藤様親子2ショット

今回のインタビューを通して、佐藤様親子の葡萄へ対する想い、そして可能性を探求する姿勢に、私たちも背筋が伸びる思いでした。佐藤果樹園様の商品のお見積りやご購入、試飲のご希望等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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