【イベントのご報告】千日和牛×Mr.pairingプレミアムディナーin日和@三軒茶屋

いつもお世話になっております。マザーバインズの丹羽(にわ)です。

2023年8月19日(土)に三軒茶屋にあります、株式会社和音人(わいんびと)の会員制焼き鳥店『日和(ひより)』様で行われた『千日和牛×Mr.pairingプレミアムディナー』に、数多くの方々にご来場いただき、盛会のうちに終了することができました。まずは、イベント御参加の皆様に感謝申し上げます。

そして、山形から会場にお越しくださいました、齋藤畜産三代目の斎藤様をはじめ、イベントを企画開催してくださいました、株式会社和音人の狩野様、斎藤様にも重ねて御礼申し上げます。

ディナー会の様子(左から和音人高桑様、大杉様、齋藤畜産の齋藤様、和音人狩野様、丹羽、和音人齋藤様)

齋藤畜産とブランド牛『千日和牛』について

今回のイベントの食材として使用された『千日和牛』は、齋藤畜産様のブランド牛です。齋藤畜産様は、山形県の県中央部・西村山郡河北町(かほくちょう)にある畜産メーカーで、現在二代目の正彦さんと、三代目の勇輔さんが生産を担当されており、家族経営の直営店『正福』では焼肉店と精肉店を併設しています。

関連リンク:齋藤畜産(instagram) / 黒毛和牛雄牛専門店「正福」

齋藤畜産様の牛舎

『千日和牛』は、全国の子牛市場より黒毛和牛の牝牛だけを選抜し、餌には県内産の稲わらが使用され、一頭につき一部屋の風通しの良い牛舎で育てられます。そして一番の特徴は、千日和牛の名の由来にもなっている出荷までの飼育期間です。

餌代や手間を計算して一般的には900日程度で出荷される山形牛を、最低でも1000日、長いもので1300日もの期間をかけて飼育し出荷されているそうです。その100日間の違いにより、他に比べて脂肪がやや締まり、良い肉質になっていくとの事。また、市場に流通するのはなんと年間100頭前後という、まさにプレミアム和牛となっています。

イベント時に提供された赤みの強いシンシン(内ももよりもさらに内側にある柔らかい部分の中央付近の芯の部分)

株式会社和音人について

株式会社和音人の詳細や有限会社マザーバインズとの出会い、Mr.Pairingプロジェクト立ち上げの経緯については、下記記事にてまとめております。

関連記事:Mr.Pairingプロジェクト~株式会社和音人とのパートナーシップ提携の経緯や活動内容について

お料理とワインのペアリングその①

先付け「千日和牛のユッケ~山形だしの冷製カッペリーニ~」

今回のイベントでは、千日和牛を使ったお料理7品に合わせで、ペアリング用のグラスワインを計7種類ご用意しました。先付けは、千日和牛のユッケと鶏のキンカン(鶏の卵が形になる前の黄身の部分)の醤油漬けと、山形だしの冷製カッペリーニです。

カッペリーニを少し食べたところに、潰したキンカンと絡めたユッケを入れてお召し上がりください。実は牛肉と山形だしの胡瓜は、どちらも同じ芳香性化合物「1-オクテン -3-オール」という香りの成分を持っています。一緒に召し上がって頂くことで、香りのハーモニーも楽しんでいただけますよ。

合わせたワインは先ほどご紹介した「ロゼスパークリング雪桜」です。色合いも鮮やかな桜色が特徴的で、イチゴやモモを想わせるフルーティーなスパークリングワインです。

ロゼスパークリング雪桜

千日和牛の上質な脂を、雪桜の軽快な酸と苦味でカットし、タンニンでウォッシュしてくれる効果もあるんです。

お料理とワインのペアリングその➁

千日和牛のメンチカツ~真夏の果実の戯れ~

こちらは千日和牛のメンチカツです。今回は特別な粗さの挽肉にし、タネの中とソースにマンゴーやパイナップルを使用しています。

メンチカツに箸を入れると、ホロホロと柔らかい。
第一段の「Mr.Pairingシャルドネノンバレル」

え?メンチカツ(お肉料理)に白ワインですか?しかもフルーツソース…

このワインの特徴でもある酵母由来のエステル香に注目しました。低温醗酵で樽を使っていないので、非常に豊かな果実の香りがあります。マンゴーとパイナップルの香りとのハーモニーを生み出してくれるんです。

確かに良く合いますね!

千日和牛の紀州備長炭焼きと千日和牛のボロネーゼリゾット
千日和牛のネックを煮込んだビーフシチュー

最後に

今回は、生産者の想いや技術、職人の技、そして最先端の科学が混ざりあったペアリングディナーでした。「食事に寄り添ってくれる優しい味わい」は日本ワインの魅力の1つです。はるか昔から世界中で楽しまれているワインですが、豊かな食文化が楽しめる日本でも、もっと身近にワインを楽しんでもらいたいと考えております。

弊社では、今後も日本ワインを盛り上げるべく、イベントや企画などを積極的に開催してゆく所存です。今後ともどうぞよろしくお願い致します。