Mr.Pairingプロジェクト~株式会社和音人とのパートナーシップ提携の経緯や活動内容について

こんにちは。マザーバインズ&グローサリーズ株式会社の丹羽(にわ)です。今回は、東京の三軒茶屋を拠点に展開されている株式会社和音人様についてご紹介いたします。

株式会社和音人について

2015年創業、三軒茶屋に「焼鳥 月山」をオープン。山形県の食材や郷土料理をはじめ、国産の無添加・無化調の調味料にこだわり、現在東京世田谷区三軒茶屋にオリジナル餃子と自然派を楽しめる「GYOZA SHACK」、紀州備長炭で焼く焼鳥と、ソムリエでもある代表の狩野高光様による料理に合わせた日本酒&ワインペアリングを愉しめる会員制焼鳥店「日和」など計8店舗を展開されています。

6人、飲み物、テキストの画像のようです
株式会社和音人の皆様

また狩野様は、食の大切さを伝えるべく全国で外食産業の経営や未来に関する講演会や若手経営者の勉強会の開催、飲食店のプロデュース・コンサルティングなども行なっております。

有限会社マザーバインズとの出会い

株式会社和音人様との出会いは約8年前の2015年に遡ります。弊社の母体である有限会社マザーバインズで取り扱っている苗木(品種:ピノタージュ)を納品させていただいたのがきっかけでした。ピノタージュの苗木は、取締役の斎藤様のご実家のある山形県西川町に植栽されました。

狩野様は日本ワインにも精通しており、創業当初から店舗でも多くの日本ワインを提供されています。「いつかは自社畑の葡萄でワインをつくりたい」という想いから、2022年狩野様は弊社長野醸造所にて醸造プログラムを受講し、同年自社初収穫となったピノタージュを使用したスパークリングワイン「ロゼスパークリング雪桜(ゆきざくら)」を醸造されました。

山形県西村山郡西川町にある株式会社和音人の自社畑
自社畑にてピノ・タージュのナイトハーベストを行う狩野様
完成したロゼスパークリング雪桜のエチケットが並ぶ

関連リンク:有限会社マザーバインズ / 株式会社和音人 / マザーバインズ長野醸造所

Mr.Pairingプロジェクトについて

2021年に立ち上がった「Mr.Pairingプロジェクト」。和音人様とパートナーシップを組み、長野県高山村にあるマザーバインズ長野醸造所でワイン醸造を行いました。

マザーバインズ長野醸造所前にて。左からマザーバインズの丹羽、醸造長の石塚、代表の陳。和音人の狩野様、斎藤様

「日本ワインをスペシャリテのペアリングに」をテーマに、国内最大のワインコンクールでも数々の受賞歴を持つ、同村の角藤農園様の葡萄原料を使用。料理人、ソムリエ目線でのワインづくりという全く新しい試みにチャレンジする企画となっております。弊社醸造長の石塚と狩野様で目指すワインスタイルを決め、醸造工程から使用する酵母選びから樽選定、に至るまで工程ごとに試飲を繰り返しながら、理想のワインを作り上げてゆきました。

醸造所と同村にある角藤農園様の圃場の様子

コンセプトは「料理人やソムリエ目線でつくるワイン」

飲食店にとってワインを選ぶ基準は様々です。仕入れの価格で決めるお店もあれば、価格よりも味わいを重視するお店もあります。またワインにこだわるお店ならば、お店の料理に合うワイン、が選ぶ基準または常識となっていることでしょう。

では、料理人やソムリエ目線でワインをつくったらどうなるのか?「Mr.Pairingプロジェクト」は、そんな小さな疑問がプロジェクト立ち上げのきっかけでした。

  • 料理人やソムリエが、自分の作りたい味わいのワインを再現する
  • ワイナリー勤務ではなくても、ワイン醸造に関わることができる
  • 葡萄の収穫から~醸造~瓶詰まで、一連のワイン醸造を体験できる&一連の工程を見て体験できる
  • 樽や酵母の選定、ラベルデザインに至るまでラベル差し替えなどではない、完全オリジナルワインである

「料理人やソムリエ目線でワインをつくる」という国内でもまだ前例のない企画ですが、この活動を通して日本ワインのポテンシャルの高さを知る、日本ワインのラストワンマイルを目指して活動してゆく所存です。